第1回「ビザの2つの原則」で、
ビザには「期限」があることを説明しました。
期限の後も、
日本で留学を続けたい場合は、
ビザの更新が必要です。
更新のとき、
入管は次の2つをチェックします。
① 今の活動を、
これからも続けられるか?
② これまで、
日本のルールを守ってきたか?
「留学ビザ」の場合は、
特に次の2つが大切です。
① 学校を卒業できるか?
② これまで、
日本のルールを守ってきたか?
この2つに問題がある場合、
留学ビザの更新が
不許可になることがあります。
今回は、
「① 学校を卒業できるか?」
について説明します。
「学校を卒業できるか?」で見られるポイント
留学ビザは、学校で勉強し、
卒業することを前提に
許可されるビザです。
そのため、
次の4つのケースでは、
更新が不許可になることがあります。
❶ 学校をよく休んでいる
更新申請のときは、
「出席率が書かれた書類(出席証明書)」を
提出します。
専門学校の出席率が
70%だった留学生がいました。
その留学生は、
学校を休んでいる間に
アルバイトをしていたことが分かり、
更新が不許可になった事例があります。
💡 ポイント
入管が確認したいことは、「この人は、本当に日本で勉強するためにいるのか」という点です。学校に通わず、アルバイトが生活の中心になっている場合は、更新が不許可になる可能性が高くなります。
※ 留学ビザの取り消し
留学ビザは、学校で勉強することを前提に許可されるビザです。そのため、正当な理由がないのに、3か月以上続けて学校に通っていない場合は、更新が不許可になるだけでなく、今のビザが取り消されることもあります。
❷ 成績がとても悪い
更新申請のときは、成績表を提出します。
成績がとても悪いと、
入管から、
「本当に勉強しているのか?」
「卒業できるのか?」
と見られ、
更新が不許可になることがあります。
❸ 理由のない留年が続いている
正当な理由がないのに、留年が続いている場合は、
入管から、
「本当に卒業する意思があるのか?」
「本当は、働くために日本にいるのではないか?」
と見られ、
更新が不許可になることがあります。
💡 ポイント
入管が確認したいことは、「なぜ留年したのか」という理由です。
病気やケガなど、やむを得ない理由があったのか。それとも、勉強よりアルバイトが中心になっていたのではないかが確認されます。
❹ 主な収入源がアルバイト
アルバイト収入が
生活費の中心になっている場合は、
ビザを更新できないことがあります。
そのため、
親からの送金、
貯金、
奨学金など、
アルバイト以外のお金を
証明することが必要になります。
💡 ポイント
アルバイトは、週28時間以内に制限されています。アルバイトは、あくまで生活費などを補うためのものです。
✨ リカバリー方法
「出席率」「成績」「留年」などに問題があり、
卒業が危ない場合でも、
すぐにあきらめる必要はありません。
本人が問題を反省し、
卒業に向けて具体的に行動することで、
リカバリーできる可能性があります。
そして、
「なぜ問題が起きたのか」
「現在、どのように改善しているのか」
「今後、どのように卒業を目指すのか」を、
次のような資料を使って
入管に説明することが大切です。
- ① 理由書・反省文
-
なぜ欠席や成績不良が起きたのかを、
正直に説明します。 - ② 学修計画書
-
これからどうやって勉強し、
いつ卒業するのかを具体的に書きます。 - ③ 学校の先生の意見書
-
学校に、
卒業するためのサポート体制や
卒業の見込みについて
説明してもらいます。
⚠️ 注意
うその説明や、うその書類を出してはいけません。
うそが分かると、入管からの信用を失い、今後のビザ申請が難しくなることがあります。
まとめ
まとめ
「留学ビザ」の更新では、
「本当に卒業できるか?」が
チェックされます。
次の4つに注意しましょう。
① 出席率
学校をよく休まない
② 成績
勉強をおろそかにしない
③ 留年
理由のない留年を続けない
④ 生活費
アルバイトを収入の中心にしない
次回は、
もうひとつのチェックポイントである
「② これまで、
日本のルールを守ってきたか?」
について説明します。